~考察~ ハラスメント ①はじめに

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はじめに

私は去年1年間で、ハラスメントを行う人間の性質……、その一端を垣間見ることができたと思っています。ハラスメントを行う人間の多くは客観性に乏しいようです。

だから理不尽な理由で、相手を傷つけ、精神的に追い込んでも「自分は素晴らしい人間だ」と信じ込んでいられるらしいのです。というよりも、「自分は素晴らしい」と信じ込むために他人の気持ちを踏みにじり、優位に立ったつもりになっているように見えます。

 

私は昨年末、仕事を通してある女性と知り合いました。彼女は幼少期に両親から虐待を受けて育ったそうです。聴いているだけで気分が沈み込むような話でした。そして彼女の両親も「自分は素晴らしい」と信じ込んでいる様子でした。

 

これが、この文章の一番重要なことなのですが、私はハラスメントを行っている人間に「あなたは酷いことをしているのだ」と納得させる方法がどうしても分かりません。

私にアドバイスやヒントをくださる方がいるのなら、どんな些細なことでも聴かせてもらえれば幸いです。

 

ラジコンマガジン誌で連載を2年間させていただきました。その間、複数の方から、記事に関する意見やアドバイスをDMなどでいただきました。そうした方々のサポートには心から感謝しております。しかし、今月で連載は終了になりました。

連載が打ち切られた理由は、ラジコンマガジン編集長・山鼻氏からの執拗なハラスメントに対し、私が抗議したことが原因だと考えています。

 

かなり昔のことになりますが、私はある出版社から発売されたRCカー本の担当になりました。『RCカー素人による、RCカー素人のためのムック本』といった内容です。企画から構成まで一任され、本文はすべて私が書きました。

販売目標は1万部でしたが、3刷で合計3万5千部まで行きました。

 

このとき私は、山鼻氏とは面識がありませんでしたが、「ラジマガの山鼻が、あなたの担当した本をクソミソにけなしている」という話を二人から伝え聞きました。

どんな本でも作品でも、「気に入らない」という人は出てくるものです。たとえ大ヒットした映画でも、「まったく面白くない」という人は一定数いるでしょう。おそらく山鼻氏はムック本を買い、最後まで読み、「なんてくだらない内容なんだ。金と時間の無駄だった!」と憤慨し、悪口を言って回っているのだろうと想像しました。

しかし長い時間を経て、昨夏に判明したことがあります。『山鼻氏はムック本を読んすらいないのに、クソミソにけなして回っていた』ということです。

 

私は、山鼻氏と性格が酷似した人間と、それなりに関わったこと一度だけあります。高校時代のクラスメイトで、すでに故人です。

2人の大きな共通点は、「①会話の大半が他人の悪口であること」「②誰かが誉められると高確率で否定的意見を述べること」そして「③他人から批判されるのが大嫌いであること」です。

 

誰彼かまわず誹謗中傷する人間は、ほぼ間違いなくナルシストだろうと思います。普通の人は「自分にも欠点はたくさんある」「自分もミスはやりかねない」と考えるので、他人の欠点や失敗に対して、あるていど寛容です。ナルシストは“自分は完璧”と信じているので、他人に容赦がないのでしょう。

 

高校時代、私は一部の科目だけは優秀でした。三学期の期末テストが終わった後、倫理社会の教師が言いました。「一学期の中間から三学期の期末まで、倫理社会はこのクラスの坂井がずっと学年トップだった。特に論述問題は、哲学部の大学生が書いてるんじゃないかと思えるくらいだ」

特に威張れることだと思ってはいません。当時の私は、趣味として文学・哲学・心理学書を読み漁っていましたから、知識があるのは当然です。誰だって熱中している趣味には詳しいものでしょう。

 

しかし他界したクラスメイト……仮にZ君とします……は、何度も私のところに来て「倫社なんてどうでもいい科目だ」「倫社なんて成績がよくても意味がない」と、主張するようになりました。

こちらが倫理社会の話などまったくしていないのに、“顔を合わせるたび”といってもいいくらいの頻度で、倫理社会が無価値だと強調するのです。

 

「②ラジマガの読者はバカばかり」に続きます。