~考察~ ハラスメント ⑦最後に

最後に

 

こうした諍いのようなものは、一方の主張だけを聞いても、どちらが正しいのか第三者には判断が難しいものでしょう。そうしたリスクをできるだけ避けるため、私はここで説明した“受けてきた理不尽な仕打ちの内容”を山鼻氏へ送付し、「事実と異なる点があれば指摘してください。なければ返信は不要です」と告げました。何も言ってこないので、異論はないのだと判断しています。

 

しかし彼は、「侮辱するのはクセなのだから仕方ない」というところから一歩も譲りません。彼が態度を改めようとするのなら、私もこのような文章は書きませんでした。

 

昨年末に知り合った、幼少期に虐待を受けていた女性は、もっと酷いことを両親にされてきました。それに比べれば、私が山鼻氏から受けたハラスメントなんて、蚊に刺されたようなレベルです。

しかし、その両親と山鼻氏の基本的精神構造は同じに見えます。山鼻氏がすべてのハラスメントを『ただのクセ』で片づけているように、その両親はすべての虐待を『ただのしつけ』で片づけていたのです。

 

“鬱で会社に行けなくなった友人と話してたんだが、上司からの「無能」だとか「俺なら採用しない」とかの罵倒で心を病んでしまったらしい”

これはSNSに投稿されていた文章です。同じような人……心ない罵倒で精神を病んでしまう人は大勢いるはずです。にもかかわらず、加害者側が「クセだから仕方ない」程度の詭弁で終わらせ、良心の呵責すら感じないことが、私には納得できません。

いじめでもDVでも同じですが、加害者に『酷いことをしている』という自覚さえあれば、相手を限界まで追い込むことはしないでしょう。しかし『自分は素晴らしい人間だ』と思い込んでいるナルシストは、罪悪感すらないので限度を知らないのだと思います。

 

最初に話に出した高校時代のクラスメイトであるZ君は自殺しました。父の葬儀に来てくれた旧友が教えてくれたのです。彼はもともと他人を誹謗中傷し、自分の優位を示すのが大好きな人間でした。

彼とは何十年も会っていませんが、管理職になっていたそうです。その部署内で自分が一番偉くなったことで、タガがはずれたのでしょう。理不尽な暴言とハラスメントを繰り返した結果、我慢しきれなくなった部下達が、上層部に直訴したそうです。話が大きくなって彼は辞職し、それからしばらくして自殺したということでした。

言うまでもありませんが、私は複雑な気持ちになりました。

 

最後にもう一度書きます。私はハラスメントを行っている人間に「あなたは酷いことをしているのだ」と納得させる方法がどうしても分かりません。今後も同じことが続くと分かっているのに、何もできない自分の無力さに(誇張でも何でもなく)精神的に疲れ果ててきています。

病的なナルシストは嘘ばかりつきます。次から次へと嘘を作り出し、それを使って自分を正当化するので、切りがありません。

 

私にアドバイスをくださる方がいるのなら、どんな些細なことでも聴かせてもらえれば幸いです。何も考えつかないというのであれば、これをリツイートして、できるだけ多くの人の目につくようにしていただけるよう願っています。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。